その言葉を打ち消すかのように ザアッと風が吹き、 莉々が持っていた紙が飛ばされた。 「あっ…!」 あれは昌とのつながり。 嫌、昌がいなくなってしまうのは…! 「やだっ!待って………、っ!?」 飛ばされた紙が大きな手によって止められた。 莉々はゆっくりと視線を上げると そこに居たのは、 先日屋上であったうちの、 一人だった…。