いちばんきれいに咲く春の桜。 一面を一斉にピンク色にする。 でも、 その後に一面を緑へと変化させる桜。 そんな葉桜が 昌は好きだった。 手にしている一枚の紙は 昌との唯一のつながり。 目から落ちるのは 寂しさの涙。 「…っ、会いたいよっ…。」