「朝から何やってんの。」
「聞いてよ柾ぁ~、壮也が僕をいじめるんだー!」

「おいまて、お前から昼飯かけてオセロやるっつってきたんだろーが。」

「違うもん、壮也だもん!」

「はぁ!?」



(うるせ…)

どうでもいいことで言い争う二人をほって、柾は3人から離れた所へと腰をおろした。









「恭、柾機嫌悪いの?」

「いや、僕が良いことあるって言ったらへそ曲げちゃって。」

「良いこと!?何!?」

「何となくだよ。ほら天気もいいし。」









聞こえてくる3人の声に耳を少し傾けつつ、柾は空を見上げていた。
















空は雲ひとつないきれいな水色を輝かせていた。