─由香saide───
「てゆーかぁ、時雨くんに近寄らないでって言ったよねぇ」
ここは裏庭。
クラスの女子6人に囲まれている。
「つか、幼馴染みだからって調子のってんじゃねーよ!」
「私そんなつもりじゃ!」
ドガッ
「ゲホッゲホッ」
「てめぇのそーゆう所が気にくわねーんだよ!悲劇のヒロインみたいになったつもりかよ」
ドガッ
ボゴッ
私は思うがままに殴られている。
誰か助けて
────────
やっと終わった。
いつからこんなふうになったんだろう。
痛いよ…
誰か
「由香ちゃん、助けてほしい?」
「ひなちゃん?」

