それでも好きだから。


『あいたかった‥』

ボソッと聞こえるかどうか
分からない程度の声で
私は静かにつぶやいた。


「‥。」

彼は、私の声が届いたのか‥

抱きしめる力が少しだけ
強くなった気がした。


その後、私たちは何分も
扉の前で抱きしめあった。