「ハルは偉いね。我慢してたんだね。」


そういってお母さんは私の頭をなでた。


「どうしたらいいんだろうね。」


「ハルの思うとおりにすればいいんじゃない??ハルが本当に先輩のことが好きなのか。それとも、先輩に鈴チャンを選んでもらうのか。」

「私は、先輩と鈴チャンが仲直りしてくれればいいと思ってるの。」


「ハルは、先輩に断っておくの。明日よ。長引くほど先輩が傷つくから。」


「うん。」


お母さんは、真剣に考えてくれた。

一緒になって、考えてくれた。

お母さん、ありがとう。

隣にいたのがお母さんでよかった。



「お母さんは、ハルのことどんなときでも応援してるからね。くじけそうになったときは、お母さんに相談するんだよ。ハルの力になってあげるから。」


「お母さん、ありがとう!!!」



お母さんのおかげで私は、先輩に断ることを決心した。


最初から断るつもりだったけどね・・・


でも、なんか吹っ切れたよっ!!


もう、私は恋なんかしないんだからっ!!



きっと明日は・・・もっといい私。