「先生、嘘じゃないんですか??」



「そうだ。嘘じゃない。廊下にいるから
 学級委員が行って来い。」


「はいっ!」


「鈴奈(すずな)さん行ってくれ。」



私はこのときも動けなかった。

立っているのも疲れてきたので、座り込んでいた。



「・・・あなたが転校生??」


泣いていた私の顔の前に女の子がいた。

私は

コクッ

と首を傾けた。


「私は、学級委員の霧多 鈴奈(きりた すずな)
 よろしくね!!ぁ・・・鈴って呼んで??」

そういいながら鈴奈は、手を差し出してきた。

私は握手をした。