私たちは参拝を終え、神社を後にした。 この神社は学校の近くだから、私たちが今帰ってるのはいつもの帰り道とそんなに変わらない。 ただ、今日は車の出入りが多かった。 「ねぇ、拓人。 拓人はなんてお願いしたの?」 「内緒。彩南はなにしたの?」 「私も内緒だよ。 多分、拓人と同じことだと思うけどね」 「だね」 私たちは寒い体を寄り添いながら歩いた。