月と太陽




「……私も一生離したくない」



私なりの精一杯の答え。



拓人は「うん」と一言だけ言って、私を抱きしめた。



----ゴーン、ゴーン…



鐘の音が響く。



いろいろ初めてだった。


高校生活もバイトも……そして恋も。



いろんな思い出の詰まった一年間が幕を閉じる。



私は拓人の腕の中で新年を迎えた。



「ねぇ、拓人」