恋の歌

「何で笑ってんの?」


「居残り、本当だと思ってんの?」


「えっ?」









私は転校生を見上げた。







転校生はプッと吹き出した。







「嘘なの?」


「で、お前ここで何してんだよ?」


「答えてよ。」


「言わなくてもわかるだろ。」


「むかつく。」







私は唇を噛みしめ転校生を睨んだ。







転校生は私が見ていた資料を取り出した。







「お前、失恋したことねぇのに失恋の曲?」







クスッと笑う転校生。






むかっ。