恋の歌

私は目を見開いた。







転校生の顔が目の前にあって‥。







しかも柔らかいものが私の唇を覆ってて‥。







そっと離れた転校生はクスッと笑ってて。







「…。」


「あれ。怒んねぇの?」







私の顔を覗き込む転校生。







「なっ‥てかっ‥。」







言葉にならない。





私は唇を拭った。







「これで毎日居残りな。」



「っ‥。」







私は転校生を睨んだ。