恋の歌

「フッ。」






奏多さんは鼻で笑って私を見つめた。






「やめてっ!!」






奏多さんの手が私の服を脱がせていく。







「俺倖田春樹大っ嫌いなんだよね。」


「え‥!」






奏多さんは笑顔で言い切った。







「ま、アイツも俺のこと嫌いだろうけど。」


「‥どういう意味?」


「ま、先に頂きます。」






そう言って奏多さんの顔が私の顔に近づく。






私は顔を横に逸らした。






「どけよ。」






途轍もなく低い声が私たちに振りかかった。