恋の歌

「愛瑠ちゃん?」





振り返ると奏多さんが立っていた。






「どうしたの?一人で。」


「あ‥いえ‥友菜は?」


「寝てる。疲れてたんだろね。」






にっこり笑って私の前まで寄る奏多さん。






「あ‥あの‥。」


「ん?」


「はっ‥倖田春樹とは知り合いですか?」


「んーん。何で?」







知り合いなのかと思ったけど、違うのかな。







でも春樹は奏多さんのこと言ってた。







過去に何かあったのかと思ったんだけど‥。







「いえ。何でもないです。」


「愛瑠ちゃん、俺と付き合わない?」


「‥え?」