日曜日、私は末廣先輩と待ち合わせした公園にいた。






時刻は10時ちょっと前。







「愛瑠ちゃん!」








走ってくる末廣先輩。








「ごめん、待った?」


「いえ、全然。」


「そう、よかった。じゃあ行こうか。」


「はい。」








二人で私立図書館へ向かった。






2階に上がり、一番奥の席に座った。






1階に比べて2階には人がほとんどいない。






「じゃあ、始めようか。」


「はい。」