ありふれた涙


達幸君の家は立派な一軒家だった・・・


「どうぞ、入ってください!」
「すみません、おじゃましまーす」
「おねぇちゃん!こっちこっち!」


そう言って達幸君に連れられてリビングに来た
すると・・・

そこにいたのは・・・


「し、んちゃん・・・?」


紛れもない、私の恋人(と言えるのか今不明になった)伸ちゃんだった


「さ、彩恵・・・?」
「伸ちゃん、なんで、サンフランシスコは?」
「い、今こっちに帰ってきてるんだ・・・」
「そ、そか・・・」
「彩恵こそ、なんでここに?」
「あ、あぁ・・・達幸君とお母さん探してたらおうちに呼ばれちゃって・・・」
「そ、か」
「でも、用事思い出したから帰るね」
「え・・・?ちょっ!」


私は、達幸君のお母さんに用事ができたと伝え達幸君にバイバイして出た。


達幸君が伸ちゃんに似てた意味がわかった
そっか、伸ちゃんの息子だったんだね
達幸君のお母さん・・・伸ちゃんのお嫁さんか、綺麗だったなぁ



そんなことを思っていたら勝手に涙があふれてきた
この3年間・・・何してたんだろう
私は・・・私は何のために待ってたの?


あふれる涙に比例して雨が降ってきた

あぁ・・・
もう、どうにもならない
もう、私には何もなくなった・・・


いっそ・・・
いっそ死んでしまおうか


そう考えて道路に飛び出そうとした瞬間


ものすごい力で引き戻された


「何やってんだよ!!!」
「し、伸ちゃん・・・?!」
「死ぬ気か?!」
「そうだよ、死ぬんだからほっといてよ」
「・・・ふざけんなっ!」


なんでよ
なんで、伸ちゃんに叩かれなくちゃいけないの
裏切ったのは伸ちゃんじゃない


「・・・伸ちゃんはいいよね、あっちでいい人見つけて子供まで作って、帰国して、はじめからそうする気だったのね」
「はぁ?お前・・・何か勘違いしてないか?」
「・・・私が、勘違いしてる?ふざけないで、もう私たちは終わってるんでしょ?だったらもうかk」
「終わってなんかない!俺たちはまだ終わってなんかない!」
「終わってるじゃない!伸ちゃんには妻も子供もいるのよ?!」