それから2日経って、祐が出発する日
私は家族と一緒に見送りに来ていた。
はじめこそ他愛のない話をしていたが出発が近くなり始めると
会話がだんだん消えていった。
それでも、私たちは笑顔を絶やさなかった。
そして、出発のとき・・・
「祐くんママっいつでも電話してねっ」
「さっちゃんママこそっ」
「あっち行ってもがんばれよ」
「あぁ、それなりに、な」
パパやママたちが別れの挨拶をする中
私たちは約束をしていた
あの時のように
「幸・・・戻ってきたら結婚しような」
「うん」
「絶対戻ってくるから・・・」
「浮気しないでよ?」
「しないって」
「忘れないでよ?」
「忘れない」
「ずっとず、と・・・」
「うん」
「愛して、る・・・」
「俺も」
とうとう私は泣いてしまった。
泣かないと決めていたのに・・・
「幸」
「・・・な、に?」
「笑って?」
彼はそういって自分も泣いているのに
涙をぬぐって笑って見せた
だから、私もあふれる涙を堪え、笑った。
「さ、祐いくぞ」
「わかった」
「幸、がんばれよ」
「祐こそっ」
「じゃぁな」
「うん」
ちゃんとなんて笑えてなかったけれど
祐を見送ることができた。
祐が乗った飛行機を見ながら泣いた。
けど、その涙はただの涙じゃなくて前に進むための涙だった
