ありふれた涙




「あの時は、全然意味もわかってなかったけど・・・」
「そ、だね・・・」
「今は、はっきりいえr」
「引っ越すんでしょ」
「え?」
「引っ越すんでしょ。アメリカに」


さっきまで言えなかったのに思いのほかというか・・・
思ったよりもそれは、スッっと出てきた
けど、思ったよりも冷たい声だった。


「え、おばさんに聞いたの?」
「うん」
「そ、っか・・・」
「・・・別れるためにここに来たんじゃないの?」
「え・・・?」
「別れを告げるためにこんなところに連れてきたんじゃないの?」
「・・・」
「そうなんでしょ?ねぇ!」
「違うっ!」
「どこが?!何も違わないじゃない!」
「違うんだっ!」


何が違うっていうんだ。
シチュエーションからしたら最高のシチュエーションじゃないか
最高で最悪の別れのシチュエーションだ


「小さいころの話を出して、出会った場所でサヨナラしようみたいな」
「だからっ!」
「いいシチュエーs」
「待ってて欲しいから!」
「え?」


いま・・・
今、なんていった?


「幸にはすごい負担がかかると思うし、寂しい思いばっかさせると思うけど・・・俺は、幸が好きだから」
「・・・」
「別れようか迷ったけど・・・やっぱ出来なかった」
「・・・ばか」
「幸・・・」
「祐のばかぁ・・・」
「ごめん・・・」
「私だって祐が好きだよー・・・」
「うん」


その後、私は思いっきり祐の腕の中で泣いた。
祐も顔は見えなかったけど泣いていた。
泣きながらもずっとごめんと言い続けていた