怪盗X 〜学校での出来事〜

それからしばらく彼女は怪盗Xと手紙のやりとりをかさねるようになった


いつしか自分の味方の存在は彼女にとって大きなものとなり、怪盗Xに会ってお礼が言いたいという気持ちが芽生えてきた


しかしなぜか彼はそれを頑なに拒んでいた


……と言うことで今回僕たちに手紙を書いたらしい。

「嘘をついていて、ごめんなさい」

「いやいや、全部聞けたし。じゃあ、行こうか」

「どちらへ?」

「怪盗Xのところ」