「ただいまー」 と、いつもと同じ言葉。 でも、違うところがあった。 なんの匂い? そう思って考えた。 思いつくのは女物の香水。 なんで? 恭哉が働いところに、 女の人はいないはずなのに…。 私は、久しぶりの不安を抱いた。