中1の夏休みだった。
「山梨…好きっ」
目の前には小学校からずっと幼馴染で家が隣の倉木 藍。
…俺はずっと幼馴染としか見てない。
「ごめん。無理」
そう言って俺はせを向けた。
今にも泣きそうな倉木を置いて。
*
「…なし! 山梨!!」
「あ?」
「授業中だよ?先生見てるって」
「あー,どうも」
高校も同じで隣の席。
あの後倉木は
「…そか。ごめん。
今の忘れて」
そう言っって無理に笑みを見せた。
「…忘れられねーって…馬鹿じゃねぇの」
「…え?」
授業中だよ?とか言いながら倉木は先生の話し聞いてんのか?ってくらいの地獄耳。
「んでもねーよ」
「…っあ,ごめ」