君しかいない。




「ダリぃクラス」





聞いたことのない、低い声で彼は言った。


そして、鞄を手に取り、教室を出ていく。





後には、虚しく倒れた机が彼が蹴ったものだと知らされた。






もしかして、助けられた…?




あの人に……?