キーンコーン、と相変わらず無防備に鳴り出したチャイムの音で、皆は席についた。 席についた所で、先生が来るわけもなく、前や後ろの人と、口々に喋りだす。 テレビ 雑誌 親 好きな芸能人 御菓子 化粧 愚痴 男 男 男 男。 毎日、毎日他愛のない話を繰り返しては、馬鹿みたいに笑い焦げて、今の時代は大丈夫なのかとも染々思う。 私はただ、見て、聞いてるだけ。