麻友は今日の出来事を


まず瑞穂に打ち明けた




『今日祐輔君に告られたけど…


やっぱり…無理やわ』




『そうやよなぁ~


あんなん聞いてしもたらなぁ…』




『理由は言うたん?』



『言ってない、向こうも聞かんかったし』




『聞いたとしても言いにくいよなぁ~


女としては…』




『うん…』




『祐輔が3又掛けて


其々の子供おろさしたなんてなぁ…』




『でもホンマなんかなぁ!?』




『間違いないって!



親友の友達が中学時代千葉に住んでて


祐輔と一緒やったって言うたやろ?



その噂はみんな知ってるって言うとったもん!』





亮二と行った合コンの相手


“未来”の女子校の中に瑞穂の親友が居たのだ




瑞穂の耳に入ってきた時は


祐輔の噂がとんでもなく捻じ曲げられていた




思春期のそれも女子校に噂が流れれば


そんな想像はつく





まさかそれが…





麻友やこの学校の女子にまで広がるなんて



思わなかった…