亮二の企みは叶う事なく


俺らと彼女らはその場で別れた




「駿、どやった~?」


すかさず亮二が聞く




「今日に関してはお前に感謝する!」


俺は珍しく素直だった




亮二は満足気な顔で少しはにかんで言った




「俺、未来ちゃんにクリスマスまでに告るわ!


駿は?」



「俺もそのつもり!」



「イエ~ィ!」




俺ら二人はまるでその恋が成就したかのように


ハイタッチした





俺は有頂天だった





祐輔の事なんて



この時の俺の頭の中にはなかった