ブス子の彼氏はplayboy

あれから一ヶ月。



始まりかけてきた。
…私への虐め。



女子の集団にめちゃくちゃにされたり、
男子達には気持ち悪がられたり。
楽しくなってきた毎日が、
また地獄へと落とされ始めていた。



そんな中でも、実宇は
いつも私の側にいてくれた。
実宇は世界で一人だけの
私の親友になっていた。



〈夭乃!髪ボサボサ!〉



実宇はそう言って、
くしで私の髪をといでくれた。



「…ありがと……。…実宇。」



〈なに?〉



「…私の側に…いていいの?」



〈なに言ってるの!
私達、親友じゃん!
親友って、いつも一緒に
いるもんでしょ?〉



「でも…、実宇まで……虐められる…かも。」



〈大丈夫だよ!
私こう見えて強いんだから!〉



実宇は小さい力こぶを
作って見せた。