『どうした?』
「……ううん。」
『震えてる。』
「…何でもない。」
『夭乃、ゴムある?』
「あるけど…。」
ポケットからゴムを出すと、
侏羅はすかさず私の髪を結った。
「こんなとこで……やめて。」
『こっちのほうがかわいいって!
顔上げて!』
「…ぃ…嫌!」
『上げてみなって!』
左右の頬を両手でつままれ、
上に持ち上げられた。
〈まじで…。〉
〈あいつ…新井夭乃かよ。〉
辺りの男子達がザワザワし始めたが、
私は何でザワザワし始めたのか
わからなかった。
「……ううん。」
『震えてる。』
「…何でもない。」
『夭乃、ゴムある?』
「あるけど…。」
ポケットからゴムを出すと、
侏羅はすかさず私の髪を結った。
「こんなとこで……やめて。」
『こっちのほうがかわいいって!
顔上げて!』
「…ぃ…嫌!」
『上げてみなって!』
左右の頬を両手でつままれ、
上に持ち上げられた。
〈まじで…。〉
〈あいつ…新井夭乃かよ。〉
辺りの男子達がザワザワし始めたが、
私は何でザワザワし始めたのか
わからなかった。

