ブス子の彼氏はplayboy

教室中の視線が私に向いていた。



〈夭乃!〉



そこに実宇が来た。



「…実宇?」



〈大丈夫なの?
あいつらに何された?〉



「……実宇?」



〈水谷侏羅から聞いたの!
夭乃がまたいじめられたって。〉



「…大丈夫だよ。
大したことされてないし。」



〈大したことって…。
水谷侏羅が来てくれたから?〉



「え?」



〈水谷侏羅が来てくれたから
安心したんでしょ?
やっぱり夭乃、変わったよ。
水谷侏羅に会う前は、
すっごい暗くて、
友達になった私も
うまくやっていけるか
心配だったんだ…。
でも、水谷侏羅に会ってから
話し方も変わったし、
何よりも、近寄りやすくて
明るくなった!
これからもずーっと
そのままの夭乃でいなよ!〉



「ありがと。」



実宇はそう言って
笑顔を見せてくれた。