ブス子の彼氏はplayboy

昼休み、昨日あったことを
全部実宇に話した。



〈大丈夫だったの?
本当ごめん。一緒にいてあげられなくて。〉



「大丈夫。」



〈話し聞いてて思ったんだけど、
水谷って、水谷侏羅のこと?〉



「そうだけど…。」



〈夭乃…。水谷侏羅のこと
知らないの?〉



「……?」



この時、初めて聞いた。
水谷侏羅がどういう人なのか。



〈水谷侏羅は、イケメンだけど、学校一の遊び人で
女なら誰でもいいっていう男だって噂だよ。〉



「…そうなの?」



〈そう。だから、
あんまり関わらないほうが
身のため。
特に夭乃は、狙われやすいかもよ。
さっき、水谷侏羅の話ししてた時の夭乃、
まるで水谷侏羅のことが
好きになっちゃいました!
って感じだったよ。〉



「そんな!」



〈ほら!そうやって拒む所がまた…。
夭乃が好きっていうなら
私は夭乃に幸せになってほしいから
止めはしない。
でも、そういう男だってことは
覚えておいて。〉



「…うん//。」



〈さ、ご飯食べて戻ろ!〉



「うん…。」



私達は、お弁当を食べて
教室に戻った。