ブス子の彼氏はplayboy

『大丈夫?出てきなよ。』



男は眞美と話していた時と
同じトーンで
話し掛けてきた。



カチャッ……



『結構素直に出て来るんだな。
服汚れてんじゃん。
保健室行こっか!』



男は優しく私の手を握ると
足早に保健室へと向かった。



『先生いる?』



〈水谷くん!どうしたの?〉



『この子、濡れちゃってるから
制服貸してくれない?』



〈あら大変!すぐ着替えないと!
水谷くんは出ててね!〉



『わかってますよ。』



水谷―…。



男は廊下に出て、
私は保健室で仮の制服に
着替えさせられた。



保健室から出ると、
男は廊下で待っていた。



『着替え終わった?』



「……はい。
…ありがとう…ございました。」



『大変だったね。』



「…し……失礼…します。」



私は小走りで教室へと戻り、
先生に具合が悪いと言って
早退した。