ボクらのコイ




「はーい、今日は委員会について決めるぞ」



ホームルーム。



4月はいろいろと慣れないこともあり大変なので、委員会などは今になって決めるのだ。



別に入りたくない人は
入らなくてもいいというものなので、僕は入らないつもりでいた。


…でも。





『正臣っ正臣ーっ』



隣の席の羽羅に小声で呼ばれた。



『…何?』


『何?じゃないよお!あのね、一緒に図書委員入ろ♪』


『…えー…やだ…』


『やだじゃないよ!それなら放課後だって委員会で一緒にいられるしね♪』


ほんとに嫌だった。

でも。


羽羅が一緒にやりたいんなら僕はやらなきゃいけない。


『…わかったよ』





「じゃあまず図書委員やりたい人手ぇあげろーまず男子ー」



隣の羽羅がガン見で押してくるので

僕はしぶしぶ手をあげた。



「じゃあ男子は岸なー。はいっ次女子ー」



先生が言い終わらないうちに羽羅が手をあげる。



「はいはいはーい♪」



ほんと嬉しそう。



「…2人かぁ。1人じゃないとだめだからジャンケンかなんかで適当に決めろー」



「えっ…?」



立候補したのは羽羅だけじゃなかった。



教室を見渡すと、1番後ろの端っこの席で、控え目に手を挙げている女子。



…木下さん、だったかな?





「…ふーんそっかぁ…木下さんも正臣とおんなじ委員会入りたいんだぁ…」



僕にしか聞こえないような小さな声で、羽羅はつぶやいた。



筆箱から何かを取り出してポケットに入れる羽羅。


そして、そのまま木下さんの席までずんずんと進んで行った。


「えっちょっと羽羅…」