僕と羽羅は幼なじみだ。



家も隣で
小学校の頃なんか毎日一緒に遊んでた。



…あの時はそれも
幸せだったのに。







キーンコーンカーンコーン―――


ガラッ



「せーふっ♪」


ぎりぎりで教室に入る僕達。



「正臣ーお前ら今日も一緒に登校かよ」

「いーねえラブラブでうらやましいよ笑」



もうすでに自分の席に座っているみんなにからかわれる。


そしてこれも
毎日のことだ。



「ラブラブなんだからさー付き合っちゃえばいいのにー」



そんな声もよく聞く。





…でも。



僕達は絶対に
付き合わない。



僕にはそんなこと
絶対にできない。