朝、僕は学校へ向かっていた。



「…あーヤバい。遅刻ぎりぎりかも」


少し足を早める。



すると…



「まっさおみーっ」



ズシッ。


背中にかかる重み。



「なっ…誰!」


「アタシしかいないでしょーこんなことするの」



振り向くとそこにいたのは


「…また羽羅かよ」


西口 羽羅(にしぐち うら)だった。





「またって何!?毎朝毎朝アタシみたいなかわいい女の子に抱き着かれてたら嬉しくってたまんないでしょ♪」


「…毎朝毎朝だから嫌なんだよ」


「はいはいはーい遅刻しちゃうよーん」


「…はぁ。」