「はい。行ってきます」 わたしは今日から、 家から徒歩5分の、 “高校”に通う。 わたしと同じ年の子たちと一緒に “勉強”をする。 「気をつけてね」 「はい」 「具合が悪くなったらすぐに、連絡するのよ?」 「……はい。遅刻してしまいますので、行ってきますね」 今日から通う高校の校長先生と 理事長はすごく理解ある方で。 こんなわたしを、 引き受けてくれた。