深呼吸をして、落ち着いて。



「今日…は…。」



「今日は?」



「色々…ありが…とう。」



たじたじながらも自分なりに感謝の気持ちを伝えると、先生はさっきより嬉しそうな顔をしていた。



なによ…その顔。



なんか私が恥ずかしくなるじゃんか。




「お嬢様。」



「…はい?」




「そのドレスよくお似合いです。つい見とれてしまうくらいに。」




「!!!!!!」




「失礼します。」



バタンッ


「ーーっっ」



さ…最後のセリフは何なの!?



とゆうか、ありがとうの返事は何もないなの!?




あぁーもうっ!!



頭の中がぐちゃぐちゃ!!!


全然整理できないよ…。


「ほんとに…なんなのよー…。」




でも、一番解らないのは…私なんでこんなにドキドキしてんの…?




「くるしぃ…。」




流れきれてなかったのだろうか。



私の頬に一筋の涙が流れ落ちた。