この執事は危険だ。
いつ何をしてくるか解ったこっちゃない。
昨日のあの余裕そうな表情といい、あのセリフ…。
『覚悟してくださいね、お嬢様。』
一体このセリフの裏には何が隠されているというんだ…。
気になる…でも怖くて聞けはしないんだよなー。
うー…どうしたらいいんだ私は!!
「お嬢様、その動きはどうかと思いますが…。」
「なっ!!!!!」
頭を抱えて左右に首を振る私を見て、先生は目を細めながらどん引きしている顔をした。
「ちょっと…その顔はさすがに傷つくから。」
「あ、申し訳ありません。ちょっと見るに見かねまして…。」
この野郎…なんていう失礼なセリフを…。

