私の家から学校までは歩いて30分くらいはかかる。
その長い道のりを歩きながら気持ちの整理をするのが、いつの間にか当たり前になっていた。
「あぁ…今更新しい執事かー。」
どんな人が来るというのか…新人?それともベテラン?
色々気になる事が多すぎて困ってしまうな…。
「生徒会長!!おっはよう!!」
「!!!!」
うーん、なんだか肩への重力が倍増した気がする……
が、ここは無視でいこう。
関わると私の疲労がたまるだけだ、うん。
「あっおい!!無視すんなよ!!」
「…………。」
「くっそ…こーなったら…。」
すると、歩みを止めない私の視界がいきなり茶色に染まった。

