先生と執事






「せんせ……?」






うっすら開けた目でこっちを見る麻椿。





今にも抱き締めたくなるほど愛おしい。







「起きた?おはよう。」






「ふふっ…新婚みたいだね。おはよう先生。」






あぁそうだな。





これからもっともっと新しい事が増えていくだろう。






恋人とは違う、夫婦としての新しい事が…。







「楽しみだな、これから…」






頭を撫でながら微笑む。




すると、そうだねって言いながら麻椿はまた眠ってしまった。






安心しているようで、その顔は少し微笑んでいた。