「それではそろそろおひらきとしましょう。解散!!」





パーティー開始から三時間。




長く楽しかったパーティーは永田の一言で幕を閉じた。





「お部屋に戻りましょう、お嬢様。」





「はい……。」





さっきまでは先生だったのに、スーツを着てしまうと執事に早変わりしてしまうんだな。





さっきから麻椿じゃなくてお嬢様だし…。




仕草も執事そのものだ。




「どうぞ、お入り下さい。」






「ありがとう…」





久しぶりの先生の執事の姿に戸惑いが隠せない。




戸惑いと、さっきまでのドキドキが重なって胸がおかしくなりそうだ…。