本当はいけないことだと解っていても、身体が勝手に動いて彼女を力強く抱きしめていた。






学校で、しかも教師が。





まずいと頭で思いながらも、生徒じゃないしいいか…という気持ちもある。






抱きしめた瞬間、周りからは騒がしいくらい声があがった。







「ちょっ、先生!!恥ずかしいっ!!」






そう言って、俺の腕の中でバタバタしながらムキになる姿が本人だと再確認させてくれた。






昔と変わらず可愛げがない。






でも、俺的にはそこが逆に可愛く感じてしまうんだが…。







「ちょっと!!聞いてるんですかっ!?」







「…麻椿、逢いたかった。」








彼女の言葉を全て無視して、更に力強く抱きしめた。