だからこそ、さっきの告白は私の心にとっては大きな追い討ちだった。



涙が流れて止まらないほどに。




どうして私が選んだのは先生なんだろうとも思った。



でも、考えても考えても答えはでなくて。



今も解らない。



「はぁ……」




それからしばらくの間、私は上谷が歩いて行った方向に見える夕陽をただ眺めていた。