『じゃあな』
そう言って違う道へと進み出した上谷の笑顔はとても眩しいものだった。
作っていない、本物の笑顔。
本物の、上谷が涙を我慢してる時の笑顔…。
ねぇ上谷、お互いの事を知りすぎてて隠し事するのも大変だね。
表情一つで相手の心が解っちゃうんだもん。
それにね、上谷の気持ちもどこか気づいてたんだと思う。
だって、上谷解りやすいから…。
普段は会長って呼ぶのに、気持ちが高ぶると麻椿って呼びすてだったし。
ちょいちょい顔真っ赤にして照れてるし。
沢山気づくチャンスはあったんだ…。
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