ギュッ…



「せんせ……?」



先生は、近くまでいった私の手を握って目を瞑った。



「風邪ひくと甘えたくなるって言うでしょう?


…だから、少しだけ。私が眠るまで手を握ってて下さい。」



「…っっ、はい。」



こんな驚いた私の返事を聞いた先生の顔はとても嬉しそうだった。



それに、安心してるようにもみえる。



「…お休み、先生。」



手を握ったまま、先生のおでこに軽いキスをする。



今までで一番の愛を込めて……。