「なにもしてません…早く寝てください…。」



「でも今…。」



顔がどんどん赤くなる。


熱い…火照りすぎて気持ち悪い。



「…忘れて。恥ずかしいから今直ぐ忘れて。」



薬を飲ませる為とはいえ、私からキスしたのは事実。



きっと先生もそれに対して驚いているのだろう。


「ふ…ははは。」



「?!!!!」



「すいません…ちょっと驚いてしまって。」



そう言っていきなり笑い出した先生の顔はとても嬉しそうだ。



「…もう二度としないから。」



「そんな事言わないで下さい。すごく嬉しかったんですから…。」



キュン



あ、今キュンってした。


胸がホワホワするようなキュウッと締め付けられるような。



幸せな感じ…。



「あ、照れてますね?」



「っっもういいから早く寝て!!」



「ふふ…解りましたよ。」



まるで心を読まれているかのようだ。



「よいしょ…。」



それから先生は少し起こしていた身体をもう一度寝かせた。



そして、私に手招きをする。



「なんですか…?」