真夜中に、君と





「か、川原くん…」

呼んでも振り向かずに進んでいく後ろ姿に
私は、不安になる

川原くんはどう思ったんだろう…

後ろを振り向く暇もなくて
私はされるがまま、手をひかれていた



すると、ぴたりと足が止まる

顔を上げるともう、私の家の前で
川原くんはようやく私の方を見た

「ここでしたよね?」

「う、うん…。ありがと」

お礼を言うと、川原くんはゆっくりと手を放した
思わず無言になる…

「あの…じゃあ、また明日」

早く家のなかに入ってしまいたかった

でも……

「……先輩」


それを川原くんは止めるように
私の肩に手を置いた