「なんとなく、気になってたんです」
川原くんは続けた
「先輩と同じ名字だったから…」
「あ、うん…そうだよね」
「あのひと、先輩にもあんな態度なんですね」
「……うん」
私は何て言ったらいいか分からなくて
俯きながら髪の毛を耳にかけた
「シュウは誰にでもあんな風に冷たくて、私でさえシュウのこともよく分からないんだ」
おかしいよね、ほんと…
シュウのこと何一つとして理解できてないんだから
「だから、川原くんが私たちのこと知らなかったのも仕方がないことだよね…」
どうみたって仲良い兄妹とはいいにくい
むしろ、壁を感じるのだから…
すると、川原くんは眉を寄せながら
「それって兄妹だから、なのかな…?」
「え…?」
「でも、たぶんあの人は…」
そこまで言うと川原くんは
私の後ろを見て、言葉を止めた
気になって振り返るとそこには
「っ……」
シュウがいた

