真夜中に、君と





駅前を通りすぎているとき
川原くんが私の方を振り向いた

顔を上げると

「……先輩」

「ん?なに…?」

「あの…」

少し言いづらそうに口ごもる川原くん

「藤宮シュウって…先輩のお兄さんなんですか?」

まさか、そんなこと聞かれるとは思わなくて
その言葉にどきっとする

「えっと…うん。そうだよ」

そう答えると、

やっぱりそうなんですね
と小さく呟いた

川原くんは知らなかったのかな
学年も違うから、当たり前か…

「だから、あんな風につっかかってくるんですね」

「う、ん…シュウは前からあんな感じだから」


私は自然と声のトーンが下がった