優しい、ぶっきらぼうだけど…



シュウは痛くないように
優しく手当てをしてくれる

何も言わないけど
そのひとつひとつが暖かくて

離れようとしたシュウの袖を思わず握ってしまった



「あ……」

でも、すぐに手を放した

びっくりした顔をするシュウ

私、何してるんだろ…

「何?」

「ごめん、あの……」


どうしよう

自然と引き止めてしまって
自分でしたことなのに動揺してしまう


私、何引き止めたりしてるんだろ…


変な沈黙が流れて

私はまた俯いてしまった