こんなことって…
最初は信じられなかった
同じクラスで顔も名前も知ってる人が
今日から私の兄になる
そう簡単に受け入れられるはずがない
でも、それでも…
これから家族にならなくちゃいけない人だから
私は必死に明るく振る舞おうとした
『あ、あの、よろしくね』
でも、彼から出た言葉はたった一言
『俺はあんたらと家族になる気はないから』
予想できた言葉だった、でもその言葉はあまりにも冷たくて
悲しいものだった…
それから何度も話しかけようとしたけど
シュウは変わらない態度で
家にもほとんどいない生活が続いた
私はシュウのことが分からなかった
何を考えてるのか、
私をどう思ってるのかも、
全くわからなかったんだ…

