「せっかくお父さんが教えてくれたんだからちゃんと聞いとけよ。今日の夜にちゃんと教えてもらって自分で結べるようになること。これ宿題な」





圭ちゃんは笑いながらそういい終わるのと同時にネクタイを結び終わった。





「ありがとうね、圭君。ほら早く準備して行きなさい。遅刻するわよ」





「圭ちゃんありがと!」





そう言って私は荷物を取りに行った。





「んじゃあ行ってきまーす」





「いってらっしゃい。圭君、江莉をよろしくね」





「もう、子供扱いしないでよ」





「はいはい、気をつけてね」





圭ちゃんはお母さんに軽く頭を下げて私と一緒に学校へ向かった。