◇
[………綾瀬さんはサポートお願いします]
「OK
お二方、突入の許可が降りましたよ」
「待ちくたびれたぜ!!」
「やっと出番だね!」
ヘリコプターを操縦しながら無線を取った長身の男は、あろうことか全身黒のタキシードといういでたちだった。
その後ろで跳びはねているのは、白のランニングシャツにジーパンというシンプルな恰好で、右腕に黒いバンダナが巻かれた筋肉質な男と。
上下迷彩のレンジャー服に、肩にはライフルを担いで、髪には桃の花を挿している女性がいた。
「9人しかいねぇんだろ?
んなら俺一人で十分だ」
「おっ、言ったね
んじゃ、一人で行って貰おうじゃない?」
「とりあえず屋上につけますよ
そこからはお任せします」
