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[………綾瀬さんはサポートお願いします]

「OK
お二方、突入の許可が降りましたよ」

「待ちくたびれたぜ!!」

「やっと出番だね!」

ヘリコプターを操縦しながら無線を取った長身の男は、あろうことか全身黒のタキシードといういでたちだった。

その後ろで跳びはねているのは、白のランニングシャツにジーパンというシンプルな恰好で、右腕に黒いバンダナが巻かれた筋肉質な男と。

上下迷彩のレンジャー服に、肩にはライフルを担いで、髪には桃の花を挿している女性がいた。

「9人しかいねぇんだろ?
んなら俺一人で十分だ」

「おっ、言ったね
んじゃ、一人で行って貰おうじゃない?」

「とりあえず屋上につけますよ
そこからはお任せします」